エノキダケイコの日常

映画、本、旅行のブログを毎日楽しそうに書いているエノキダケイコの、それ以外の日常生活やお知らせを書くブログ。どれだけ書けば気が済むんだ!?

SPARKS@LINE CUBE SHIBUYA 2023.7.25

大好きなミュージシャンや俳優の訃報が相次ぐ昨今、今年も彼らのライブが見られるなんて。77歳と74歳のメイル兄弟。今夜のステージも素晴らしかったです。

ANNETTE以降、しょっぱなは「So May We Start」が定番でよし。

2001年の初来日公演はアルバム「Balls」の頃。兄弟と確かタミーちゃんっていうイケてるお姉ちゃんのパーカッションだけのシンプルな構成だった。このアルバムタイトル曲も今日やってくれた。2006年の来日のときはCGをたくさん使った演出だった。2002年の「Lil Beethoven」からの「My Baby’s Taking Me Home」はタイトルのリフレインが延々と続く、どこかもの寂しい耳に残る曲。これも、あの頃のなんとなくマイナーなステージを思い出してしまう。

「Halfnelson」まで含めて全部のアルバムを買った私だけど、今日やった「Woofer in Tweeter’s Clothing」からの「Beaver O'Lindy」は忘れてた・・・。「Angst in My Pants」みたいな微妙に地味な曲は知らない観客も多そうだけど、楽しいこの曲の歌詞の意味を知ったら・・・。あと、「This Town」はみんな知ってるからいいとして、同じ時期の「Propaganda」から「Bon Voyage」は変拍子すぎて初めて聞く人はクラップしづらいと思う。その逆の「Music that You can Dance to」は彼らにしてはとてもシンプルな楽曲だけど、誰でもすぐにリズムが取れてすごく盛り上がる。ロン兄が語る「Shopping Mall of Love」も同じアルバムなのか。なんとなく「Seduction of Ingmar Bergman」にありそうと思ってしまった(両方持ってるのに記憶が、、)。

何度やってくれても嬉しい名曲「No.1 in Heaven」「When I Get to Sing My Way」。「When I'm with You」も佳曲、まさかの「Plagiarism」から。「Interior Design」はあまり聞きこまなかったので「The Toughest Girl in Town」も覚えてなかったけど、復習でMVを見てみたら昔の映画みたいで素敵です。

ニューアルバムからはもちろん「The Girl is Crying in Her Latte(ケイト・ブランシェットがいなくて淋しい」「Nothing is as Good as They Say(生後22時間の赤ちゃん談)」「Escalator(Bullet TrainやiPhone系の楽曲)」「It doesn’t Have to be That Way」、「We Go Dancing」アンコール前は「Gee That was Fun」。最後の最後に盛り上げて締めてくれた「All That」は「Steady Drip, Drip, Drip」からか。

もっと完全なセットリストは他のサイトに載ってますが、いつから聴き始めたファンにも優しい、まんべんなくカバーした曲目ですね。(FFSすごく好きなので1曲くらいやってほしかったなー)

彼らのライブが椅子のあるコンサートホールで見られるなんて感動だけど、「お兄ちゃーーーん!」って声援を送るのがはばかられるほどステージ遠かった。もう彼らを見に行く人は「クラスに一人はいる変わり者のみなさん」ではないのだ。他の国ではスタジアムでやってるのだ。それは決して寂しいことではなくて嬉しいことなのだ。

今回実は初めて、彼らのニューアルバムを買わずにライブに行ったんだけど、Spotifyでかなりリピートしたので十分楽しめました。今まで必ず一番高いエディションを買ってたのになぜ?熱が冷めた?・・・ではなくて、そろそろ私も荷物を減らし始めて終活に備えようと思ったんだけど、健康にしか見えない兄弟を見たらなんだか嬉しくなりました。若輩者の私のほうが先に行くかも?私もがんばって長生きして、彼らの200枚目のアルバムを聞かなくてはね・・・。

今夜もありがとう、ラッセル、ロン、スティーブン・ニスター、全サポートメンバー。