エノキダケイコの日常

映画、本、旅行のブログを毎日楽しそうに書いているエノキダケイコの、それ以外の日常生活やお知らせを書くブログ。どれだけ書けば気が済むんだ!?

雪組公演「蒼穹の昴」@東京宝塚劇場

久々に友人から誘ってもらえたので、日比谷に出向いてまいりました。チケット高い・・・でもこれほどの能力と技能のある出演者が大勢、しかもオーケストラの生演奏つき、と考えるとオペラより割安。

以前花組の「元禄バロックロック」を見たとき、とにかく衣装が可愛くて美しくて!日本の伝統的な着物を自由にカラフルにアレンジしていて、素晴らしいクリエイティビティでした。舞台美術の一部として出演者や音楽を巻き込んで、新しい”スチームパンク”の世界を創り出していました。

その印象が強かったので、今度は昔の中国が舞台ときいて、衣装にものすごく期待して行ったのですが・・・期待以上でした。みごとな刺繍をほどこした”胸当て”、体の線に沿って流れるチャイナドレス。ドレスの下は踊りやすいたっぷりしたフレアスカートやパンツになっていて、動きにつれてまた優雅に波打つんです。衣装も含めた美術だけでも価値がある舞台で、プログラムは写真集としてずっと保存しようと思います。

やっと内容に触れますと、原作は言わずと知れた浅田次郎の「蒼穹の昴」なので定評があります。で、それをどう料理して宝塚の舞台にするのか?長大で複雑な物語をどうわかりやすくするか、どう宝塚らしくロマンチックに仕上げるか。原作を読んでないのですが、おおむね私にもストーリーが理解できたし、登場人物たちの行動にも説得力が感じられました。よくこんなにまとめたなぁと思ってプログラムを見ると、演出家はとても若い人で、もともと浅田次郎の熱心なファンなんですね。だから理解が深いのか。・・・そんなもろもろの相乗効果で、楽しめる豊かな作品になっていたと思います。

それと、今回はお芝居のあとの独立した「レビュー」がなくて、この物語の大団円を表現したようなダンスがあったのですが、また別の衣装です。男性役の人たちが羽織った、刺繍の入った茶色の紗のガウンや、女性役の人たちが着ていた白地に群青色の模様のドレスの首から腰への太いライン(景徳鎮の陶磁器を模したらしい)など、こちらも目を奪われる美しさでした。

もしかして・・・フィナーレのダチョウの羽の巨大なつくりものがなければ、こんなに衣装にお金をかけられるのかしら・・・

(すみません、宝塚ぜんぜん良く知らないので、感覚だけで適当なことばかり書いてしまいました)

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/soukyunosubaru/index.html