エノキダケイコの日常

映画、本、旅行のブログを毎日楽しそうに書いているエノキダケイコの、それ以外の日常生活やお知らせを書くブログ。どれだけ書けば気が済むんだ!?

劇団四季「オペラ座の怪人」@大阪四季劇場 2023.5.13

オペラ座の怪人」って、昔から何度も映画化されていますが、私が見たのは「オペラの怪人」というパリオペラ座を知らない人が邦題をつけたっぽい1925年のサイレント映画。おどろおどろしい雰囲気には惹かれたけど、ストーリーが複雑でなかなか頭に入ってこなかった記憶があります。それより「オペラ座の怪人」x「ファウスト」をアメリカンロックバージョンにした、ブライアン・デ・パルマ監督「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」という映画がすごく好きで、そこからこの作品に興味をもったといっても過言ではありません。

最近なぜかオペラやバレエを見ることが多くて、一度はやっぱり劇団四季見ておきたいよね!見るならこの作品だよね!でも今東京でやってないね。大阪に行く機会があったら見よう!・・・そしてとうとうその機会がめぐってきました。

私が買ったのはA席9350円。すごく生意気をいうと、生オーケストラでないのに高いなぁってちょっと思った・・・。でも、本当にオペラ座という魅惑のホーンテッド・ハウスに足を踏み入れたかのような舞台美術が素晴らしくて、始まる前からちょっと鳥肌立ちました。

ゴシックな舞台美術は、劇中劇の上演演目に合わせてきらびやかに変化します。中心的なセットが巨大なのがいいんですよ。圧倒されるくらい大きいものって、特別な心理的効果があるように思います。エジプトのルクソールカルナック神殿みたいに。

衣装もカラフルで豪華。そして何より、出演者全員の歌がうますぎる。この日の怪人は清水大星、ラウルは岸佳宏、クリスティーヌは藤原遙香。支配人たちもダンディで素敵だったなぁ。オペラ座の怪人だから、オペラの歌い方をしてるんだろうか。クラシックコンサートとしても聴きに行ける気がします。

出演者についていろんなニュースサイトやインタビューを見て初めて知ったのが、メインキャストがとても若いこと。4~6人で交代しながら演じるので、年齢や経歴はさまざまなのかもしれないけど、こんなに歴史のある劇団のメインにこんなに新しい人がいるのってちょっと驚きました。でも、複数で同じ役を演じるからか、なんとなく服装やメイクは彼ら個人に合わせてあつらえたものではなく、個性が見えてこない、個人の魅力にもっと圧倒されたい、という気はしました。何度もさまざまなキャストで見てみたら、個性も見えてくるんだろうな。

ともかく、満足度たっぷりの豪華なエンターテイメントでした。いつかまた違う演目も見てみたいな。

(このあとガストン・ルルーの原作も読んで、復習もしっかりしました)